『スパイダーマン スパイダーバース』 軽バレ感想
オーケー、説明しよう。 これは一人の少年が成長する王道のお話だ。
目次
- 基本情報って。好きな子が映画好きだったら覚えられるんだけど・・・
- 冒頭。軽く紹介しておこうか
- 知っておいて損はないんじゃない?
- 感想ね。褒める以外は聞こえない体質なんだ。聞こえる言葉を使ってくれよ
- 参考するモノが無きゃ、書けるモノも書けないよ
- 君ってネタバレ平気なタイプなんだ?
基本情報って。好きな子が映画好きだったら覚えられるんだけど・・・
公開 2018年
原作 スタン・リー
スティーブ・ディッコ
ブライアン・マイケル・ベンディス
サラ・ピシェリ
監督 ボブ・ペルシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン
脚本 フィル・ロード
ロドニー・ロスマン
冒頭。軽く紹介しておこうか
主人公は13歳の少年マイルス・モラレス。
彼は進学校に転校してからというもの、今ひとつの冴えない生活をしていた。
そんな彼が慕うのはアーロンおじさん。
ある日彼に誘われて駅内の奥、もう使われていない場所で大好きなスプレーアートをしていると、腕を蜘蛛に噛まれてしまう。
この映画はスパイダーマン。そんな世界で主人公を噛んだ蜘蛛がただの蜘蛛なわけがない。そんなわけで彼は新生スパイダーマンとなってしまった。
焦るマイルスだが、そのなかでたまたま時空を歪める機械を巡る戦いに巻き込まれてしまう。そこで戦っていたのは現スパイダーマン・ピーター・パーカー。
しかし、彼の力及ばず、ピーターはコロされてしまった。
マイルスはピーターがコロされる直前にあるモノを託されてしまう。
さらに、戦いの中で時空の機械から出る光線に彼が押しつけらてしまったため、その歪められた力であらゆる世界の『スパイダーマン』がこちらの世界に放り出されてしまう。
新米過ぎて力を使いこなせないマイルスは、プロのスパイダーマンたちと共に使命を果たすことができるのか?!
あと、託されたあるモノが早々に壊れちゃうけど、どうすればいいのか!
そんな話である。
知っておいて損はないんじゃない?
スパイダーマン→マーベルコミックのヒーローの一人。スーパーヒーローでありながら十代の少年でもある彼の悩みや成長も描かれている作品。
従来では十代はサイドキックが主流だったが、その風潮を破った作品でもある。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
サイドキック→フィクションの世界の場合、主人公と行動する相棒や親友というキャラクターの役職名を意味する。シャーロックホームズでいうワトソン医師やバットマンのロビンなど。
英雄の旅→別名『ヒーローズシャーニー』
アメリカの神話学者、ジョゼフ・キャンベルが示した構造。
英雄たちが物語のなかで通っていく共通の道を言語化してくれている。
映画などの多くがこれを参考にしていて、物語を書く方法を調べたことがある人は一度でも耳にしたことはあるはずだ。
新米→仕事や芸事などを始めたばかりでまだ慣れていない事・人。
対義語は『古米』ではないので注意。
一説だと元の言葉は江戸時代の商店での新入りが新しい前掛けを着ていたのを『新前掛け』と呼び、それが変化していったものだという。
感想ね。褒める以外は聞こえない体質なんだ。聞こえる言葉を使ってくれよ
・少年の成長物語を最も楽しい形で現してくれた高級エンターテイメント映画。心に少年がいるのなら観て損は無!
・色使いもカラフルだけど目に痛くない(経験論)のでThe 若者向けという印象の映像だ。
・途中で師匠役の人が出てくるが、決して完璧ではなく、なんかむしろ駄目さがあるのだが、互いに影響し合う姿は師弟と言うよりも相棒という方が近いかもしれない。バディ好きなら刺さるかも。
参考するモノが無きゃ、書けるモノも書けないよ
君ってネタバレ平気なタイプなんだ?
・師匠役である中年ピーター・パーカーは仕事や人間関係、そして生活習慣にとにかく問題がある、腹回りも含めて親近感のわく(だろう)キャラクターだ。
一見正義ではなく仕事だから活動しているように見えて、困っている人を見捨てることができない、つまり『ヒーロー』であることを決してやめていない。軽口の多さも。
新米スパイダーマンと行動していくうちに自分も成長していく、完璧ではないそのキャラクター性もとても魅力的で、自分の中ではこの映画の中で一番好きなキャラクターだ。
・出てくるヒーローは彼らの身内も含めて譲れないモノを持ち、そしてそのためにちゃんと行動、成長している人たちで、観ていて全くストレスがない。
・成長や『ヒーロー』ものが観たい人には是非ともおすすめだ!
(敬称省略)
〆