シナプシ畑。

何かにつながる十歩手前の雑記。

『メイドインアビス 旅立ちの夜明け』(微バレ)

 可愛いイラストで可愛くない内容。探窟しているのは穴か性癖か。
 美しい世界観。しっかりと描かれている恐ろしい探検の世界。
 子供にも容赦しないネイチャーな探検劇の始まりだ。

 

地図

 

 

穴縁 基本情報

 原作 つくしあきひと
 監督 小島正幸
 公開 2019年

 


第一深層 あらすじ

 世界中の全てが、ある一カ所を除いて探索された世界。
 その一カ所は大穴『アビス
 文字通り底が知れないその縦穴には、人類にはつくれない謎の技術を持った遺物や、みたこともない生物や植物がたくさん存在していた。
 それは、人々の冒険心を刺激し、数え切れないほどの人々がその穴へと入っていった。
 そんな彼らを、人は『探窟家』と呼んだ。

 穴の縁の街『オース』。そこに住む主人公のリコは伝説級の探窟家である母親に憧れている見習い探窟家だ。

 この日もいつも通りアビスの浅層で遺物をあさっていたが、下層に住んでいるはずの生物に襲われてしまう。

 もう駄目だと思ったとき、人間にしか見えないロボットに助けられた。
 彼はリコを助けるも、その際に撃った砲のせいで力を失ってしまったのか、そのまま動かなくなってしまった。

 孤児院に運ばれた彼はリコにいじられたせいなのか、記憶を失っていた。
 そんな彼はリコにより、リコが昔飼っていた犬の名前、レグという名前を付けられて、リコの住む孤児院で過ごす事となった。

 それから二ヶ月。

 ある日、リコの母親の私物である白笛手紙が地上へと届けられた。

 手紙には誰も知らない深層の生物が描かれていた。その一つにはレグとそっくりのロボットが描かれている。

 そして、母親からの手紙も入っていた。

 リコはそれを読むとレグとともにアビスの深層を目指すことにした。

 その手紙にはこう書かれていた。

「奈落の底で待つ」
 


図鑑

アビス→リコたちが潜っていく穴。
 危険な生物や環境などで潜ることすら辛いのに、地上へ登ると「上昇負荷」を受け、ひどい影響を受けてしまうというトんでも穴。深層から上昇するほどにひどくなり、体調不良から確実な死までにわたる。

→探窟家たちが持つ探窟許可書のような物。色によってアビスに深く潜れる資格が違う。
 リコが持っているのは深界一層まで潜れる見習いの赤笛である。
 他には、
 アビスに潜れない『鈴付き』
 二層まで潜れる一人前の『蒼笛』
 四層まで潜れる師範代『月笛』
 五層まで潜れる達人『黒笛』
 そして、リコの母親らが持っている、潜る層に制限がない『白笛』
 がある。


図書館

 アマプラ
 Wikipedia
 

 

第一深層底 感想

 可愛い絵柄でシビアな冒険だと聞いていたが、心に刻まれるようなシビアシーンはあまり見当たらなかった印象がある。
 なにか溜めワザを放たれかけているような気がする。
 しかし、たくさんの人たちからの常識というしがらみを抜け出して、冒険に出ようとするわくわく感は、冒険のはじめにふさわしいわくわく感だ!

 地図のデザイン性、風景や建物、この世界ではない世界が舞台であると視聴者に教えてくれる。それに、リコのいる孤児院の教室、そこにある机と椅子は、垂直の壁につけられ、そこへはしごで登り降りする様は穴の街らしさがある。
 穴沿いに下るシーンでは、下に行くにつれて足場が白い石造りから古くなり始めた木製へと変わっていき、住んでいる人たちや生き方、そしてこれから行くところの予感を持たせてくれる、冒険漫画らしいオープニングである。

 今にも放たれそうな溜めワザが目の前にあるが、是非釣られて欲しい。

 

(敬称省略)

 

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