俺とあの人と肘肩歳臓。
力みすぎて書かなくなるのはいけないことだ。
大切なのは継続。
なにか肩肘張らずに書きたい。
『肩肘張らずに』・・・・・・。
よし、今日は私の脳の一部に染みつき、今後確実に私を蝕み続ける現象について書いていきたいと思う。ってか、あわよくばこれ読んでるお前等にもその現象を体験してもらいたい。
さて、創作物で日本一手垢の付いた歴史上人物といえば読者さんは誰を上げるだろうか。織田信長? 坂本龍馬? 卑弥呼? 聖徳太子? 太宰治?
そう。みんな大好き土方歳三だ。
現代にも通用する顔面偏差値と、副長にして聡明で信念も強かった、新撰組最初にして最後、そして、最後の侍と言われているその人だ!
俳句のセンスを生かしたのか、今はその独特の感性で漫画を描いているという説もあるが、今日はそれを信じるのは止めておこう。
さて、もう一人、日本人の感性と創造性を刺激した人物がいる。
そう、あなたが最初に思い浮かべた人物、小林幸子さんだ。
実はこの二人は無縁ではない。
それは、私がなんか、あの、結構前の深夜に何気なくテレビを付けた時の話だった。
着物を着た幸子さんが体操していたのだ。
演歌界の大御所にもかかわらず、お兄さんお姉さんがやるような歌と体操を笑顔でやっているその様は、人の老いはやはり心からか、と考えざるを得なくなる。
小林さんは体を動かしながら歌う。
『肘、』
着物ごしに肘に触る。
『肩、』
肩に触る。
『愛しの土方様~~♪』
「・・・・・・・・・・・・」
童謡の『あたま かた ひざ ぽん』に対象年齢を大分上げた感じだろうか。
私は「お、おう・・・」という気持ちで少しだけ眺めた後、チャンネルを変えて、すぐに消して、それで多分寝た。
これで終わりのはずだった。
しかし、私の呪いはここからだったのだ。
この世界には、一体どれだけの『ヒジカタ』があるのだろうか。
日本の創作世界でトップクラスに生まれる『ヒジカタ』に、私はあと何回出会うのだろうか。
そう、私は『ヒジカタ』という存在に出くわすたびに、脳裏であの歌が流れてくるようになったのだ。
僕の世界に音楽が絶えなくなったのだ。
街を歩いていても聞こえる。
テレビや漫画で見ても聞こえる。
「お、また土方さんだ。かっこいいなあ。歴史ものだとだいたい出てくるよなあ・・・・・・ん、」
そして、脳裏で鳴り始める。
(肘、)
! おい、やめろ
(肩、)
俺の頭から出ていけ・・・・・・
(愛しのヒジカタ様~♪)
うわあああああああああああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!
〆