『シャーロックホームズ・シャドウ ゲーム』軽バレ感想
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目次
基本情報だよ。my dear.
原作 アーサー・コナン・ドイル
監督 ガイ・リッチー
脚本 ミシェル・マローニー
キーラン・マローニー
公開 2012年(日本では)
米・英では2011年公開
冒頭だよ。my dear.
ロンドンは連続爆破事件に慄いていた。
ホームズはその事件にアイリーン・アドラーが関わっていると見抜き、あっさりと彼女を見つけ出す。
彼女はとある男の犯罪を手伝っていたのだ。(ヒント 犯罪界のナポレオン)
ようやく手がかりがつかめ、さらに詳しい情報と夕食をともにできる権利を得たホームズだったが、彼女はやってこない。しかたなく、一人で食べ始めるホームズ。
ホームズの親愛なる相棒ジョン・ワトソンは、メアリーと結婚する予定だ。
結婚前にホームズの自宅を訪ねると、部屋はジャングルと化し、ワトソンは吹き矢で尻を撃たれ、愛犬グラッドストーンは瀕死になっていた。
挙げ句の果てにワトソンの元自室の壁は糸や写真が張り巡らされている脳内図となっている。
ホームズは脳内図の中心にある写真の男を紹介する。
そいつこそが各地で起こる事件の黒幕、犯罪界のナポレオン、モリアーティ教授であると。
ホームズはつくった特効薬でグラッドストーンを復活させ、「結婚祝いだ」とワトソンに渡すが、彼の機嫌は上昇しなかった。
結婚前夜祭後。
アイリーンから仕入れていた情報の結果と酔い潰れたワトソンを引きずりやって来た式場。幸せそうな友人を集団から離れて観ているホームズはどこか寂しそうだ。
式場から一人出る。外には男が待っていた。
彼はモリアーティ教授の使いだった。
彼はアイリーンの死とワトソンとメアリーの危機を臭わせる『忠告』をする。
しかし、ホームズは屈しない。
始まる二人の対決。
そしてホームズは、ワトソンとメアリーの乗る汽車に女装して乗り込むのだった。
対決の裏にある国同士の戦争に関わる最初の一歩を踏み出したのだ。
知識だよ。 my(略)
アーサー・コナン・ドイル→(1859~1930)推理小説、歴史小説家。医師でもあり政治活動家でもあった。本当はあまりホームズのことが好きではなく、歴史小説家になりたかったというのは有名な話。
あと、心霊主義に目覚め活動をしていた。コティングリー妖精事件の妖精写真を本物と言ったりと表舞台にも出ていた。
えん罪を晴らすこともあったため、シャーロック・ホームズという頭のいい人の『生みの親』もやっぱり頭が良いのだ。
コティングリー妖精事件→イギリスのコティングリー村に住む二人の少女が撮った妖精の写真をめぐる事件。
後に偽物であると本人達の口から語られている。
ただし、五枚目の写真だけは本物と言い続けていたという。
シャーロックホームズ→イギリスの推理小説に出てくる超有名な薬中探偵。
グラッドストーン→人名や都市や村などの地名に使われている。
1859年→コナン・ドイルが生まれた年。ビリー・ザ・キッドと同い年。日本では安政の大獄があった。
安政の大獄→尊皇攘夷運動派に対して井伊直弼が行った弾圧。吉田松陰ら八名が処刑された。
尊皇攘夷→天皇を崇拝し夷狄を排斥しようとする思想。
元々は別物だったが、後に合流し討幕運動へと展開していった。
勤王攘夷・尊攘(尊皇攘夷の略)ともいう。
夷狄→「いてき」と読む。未開の人、野蛮人への呼び方と、外国人への蔑称(「べっしょう」軽蔑した呼び方)や敵意を持った呼び方。
吉田松陰→幕末の尊王論者、思想家で長州藩士。村下村塾を開いて高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文などを指導した。
井伊直弼や高杉晋作とかの説明も書きたいが、ものすごくキリがないので、ここら辺で連想説明を止めておく。
1930年→コナン・ドイルが亡くなった年。浅間山(長野県と群馬県をまたぐ活火山)が噴火する。
西村京太郎が生まれ、金子みすゞが夭折する。
参考だy(略)
感想d(略)
シャーロックが本当にワトソンのことが大好きで、ワトソンもなんやかんや言っても大切な友人だと思っている。というのが伝わる作品。もっと奥さん大切にしろよと叫びたくなる。せめてもっと中心に置け、伴侶だろ。
ワトソンがいなくなるのをホームズが嫌がっているような印象もある。そんなに魅力的な人なのだろうか、ワトソンは。あ、いや、再婚もしているし、相当魅力的なのだろう。会ってみたいタイプだ。
推理映画らしく伏線も張られているし、天才シャーロックの持っている超人的な予想能力をモリアーティも持っていて、頭の中では一歩前に進んだ格闘を繰り広げているシーンは、天才同士の戦いだと天才では無い視聴者である自分にも十分に伝わった。
アクションシーンも、アグレッシブ探偵と呼びたくなるほどにしっかりと出ている、なんか、推理シーンより多くないか?
けど、いいんだ。きっとみんなホームズの兄、マイクロフトの魅惑のサービスシーンで全てが吹き飛ぶだろうから。
(敬称省略)
〆